スジカイ
こんにちは!遠藤です!
今日はスジカイを紹介します! スジカイとは土台と桁、梁に斜めに入っている耐震のためのものです。 木造であれば基本的にはどの家にもあると思いますが、スジカイが無い工法もあります。 このスジカイですが漢字だと筋交いや筋違いなどと書かれます。
家を建てる時にまず土台を敷きます。その後に柱を立てて、桁、梁を柱に乗せていきます。この時に垂直を確認しながら、スジカイを入れるまで仮スジというモノで仮に固定していきます。仮スジはスジカイが完全に固定されてから外します。
隠れた主役ですね😄 このスジカイですが、プレカットだと正規の寸法で刻まれてくる事もあります。 施工のスピードで言うと切断なしで取り付ける事ができるので、早いです。しかし、スジカイらしい仕事をしているかと言うと、そうでもありません。 というのも寸法の計算だけなら正しい寸法でも、木は反り、曲がり、伸縮など変化します。 そこに正しい寸法のモノを取り付けると小さい事もあります。 隙間などがあるとスジカイ本来の仕事はしません。そこが木造の面白い所です。
匠屋でもプレカットは使いますが、スジカイは工房で加工する事もあります。 プレカットする場合は長さを現場で切るように指示を出します。 このスジカイは計算機などは使わずに差し金だけで作る事ができます。 図形を習う小学生の低学年でも理解できるほど簡単です。 ただそこに色々な収まりが絡むので、文面ではなかなか難しいですが😓
平行に対して斜めの長さを出すだけなので、直角三角形の斜めの長さがスジカイの長さです。 スジカイをその場に固定して印を出せば良いと思うかもしれませんが、リフォームなどその場に当てて印をできない場合などもあります。 その時は理屈が分かってないと、その先に進めないですね。スジカイに限らず建築は水平、垂直。その交点が基本的な考え方です。 立体的なモノを無から作っていますが、線と点でできています。そこに木の材質によってのクセや反り、曲がり、節の位置や、木の裏表、上下、木の模様。仕上げ材によって下地の違いなどがあるだけで、全て仕上がりからの逆算です。 そこに経験値や勘、センスが出てくるので、全ては職人次第です😃 すごく楽しい仕事だなと改めて思います。無から有を提案する。そして形にできる。それによって感謝して頂ける。こんなに楽しい事はなかなか無いです!!
私はまだまだ年配の大工さんからしたら赤ちゃんですが、先代からの教えを大切にしつつそれが揺るがないモノになるようなスジカイのような人になりたいなと思います。
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1.匠屋の想い
一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、会話をし、思い出を作る。そんな暖かい生活の場が『家』だと考えます。10の家族がいれば、10の生活がある。ひとつひとつの家族のライフスタイルに合った家づくり、『終の棲家』を建てる本当の建築を目指します!
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2.自然素材
日本が世界に誇れるもの。それは伝統に根付いた「自然との共生」を土台にした環境への取り組みです。匠屋では自然材をふんだんに使った家づくりをご提案いたします。自然にも身体にも優しい素材で、皆様の未来を優しく包み込みむのです。
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3.熟練の職人
素晴らしい技術を持つ職人さん、最高の素材を提供してくれる業者さん、そして匠屋で家を建てられたお施主さん。
思いをこめた家づくりを、空間工房匠屋と一緒に行う人々の事です。